ビットコインのリスクとは? 2017.06.20
仮想通貨の王様と言われるほど有名なビットコイン。
送金時の手数料が非常に安いことなどに魅力を感じ、利用を考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、何事にも良い面があれば悪い面もあります。
今回はビットコインを利用するリスクについてご説明します。
盗まれるリスクがある
仮想通貨だから安全というわけではなく、現金と同じように盗まれる可能性があります。
ここではビットコインの盗難リスクについてご説明します。
どのようにして盗まれるか
ビットコインを利用する大前提として、自身の通貨を保管するウォレットと呼ばれる銀行口座のようなものを作成する必要があります。
このウォレットは全てコンピューターネットワーク上で管理されています。
先程、ウォレットは銀行口座のようなものだと言いましたが、ウォレットにも銀行口座と同じように本人を認証する認証コード(ウォレットの場合は英数字の羅列)が存在します。
逆に言えば、この認証コードさえ入手できれば、例え別人であってもその認証コードを持っている本人とみなされます。
この仕組みを利用するとコンピューターネットワーク上のウォレットサービスをハッキングし、認証コードを抜き出して本人になりすましてウォレットからお金を抜き出すということも可能となります。
実例:マウントゴックス事件
ビットコインが盗まれた有名な事件として、マウントゴックス事件があります。
この事件は日本最大級のビットコイン取引所「マウントゴックス」の元社長がビットコインを横領したことによって、会社そのものが破綻したという事件です。
この事件がきっかけで、セキュリティ面に不安を持つ方も多くなりました。
しかし、この事件は元社長が内部の人間だったから行えたものであるという見方が強く、普段は強固なセキュリティに守られているので外部からのハッキングは滅多に起こりません。
ビットコインの価値が下がるリスクがある
ビットコインは非常に投機的な側面を持っている通貨です。
その為、価値の変動が激しくうまく利用しないと損をしてしまうリスクもあります。
変動が激しい理由
ビットコインが投機的な側面を持っていると先程も書きましたが、その価値は定まっておらず日々変動しています。
では、どうしてこのように価値が変動するのでしょうか。
その答えは非常に簡単でビットコインの需要が高くなればその価値は高騰し、需要が低くなればその価値は下落します。
つまり、ビットコインの価値はその需要と供給によって決定します。
なので、常にビットコインの価値の動向を見守れる人であれば非常に心強いですね。
過去には暴落したことも
実は、過去には1BTC(ビットコインの単位)の価値が13万円にまで暴騰したこともあります。
しかし、その後1BTCの価値は3万円まで一気に暴落しました。
このように変動が非常に大きいので、利用するときは注意する必要があります。
ただ、2017年5月8日現在のレートは1BTC=176939.34と非常に高くなっており、年々上がってきていることから見ても、これから更にレートは上がっていくと予想されています。
なので、もし興味があるのならこれを機会に利用してみてはいかがでしょうか。
ビットコインの送金におけるリスク
初めて利用する方はよく驚かれるのですが、ビットコインには送金をキャンセルする方法がありません。
なので、一度送金してしまうと決して取り消すことができません。
単位を間違えやすい
1BTCを最小単位と勘違いされていらっしゃる方も多くいますが、ビットコインには1satoshiという最小単位があります。
1satoshiは0.00000001BTCなのですが、0が多く非常に計算がややこしいです。
この入力ミスによって送金額を間違えるといったこともよく起こります。
他にも0.01BTC を表すcBTC、0.001BTC を表すmBTC、0.000001BTCを表すμBTCなどがあり、単位を思いの外間違えやすいので注意が必要です。
誤送金は返金されない
もしご送金してしまった場合に銀行などであれば、何らかの対処をしてくれることもあるとは思います。
しかし、ビットコインの場合はそうはいきません。
ビットコインはその性質から一度送金されてしまうとキャンセルすることはできません。
これは、コンピューターネットワークが上で処理行われているため仕方のないことであり、送金する前にきちんと確認して防ぐしか対策のしようがありません。
ビットコインはリスクも多いがメリットもたくさん!
今回はリスクについてご紹介しましたがその分メリットもたくさんあります。
例えば、ここでは暴落のリスクがあると紹介しましたが、逆に自分が持っている時に価値が暴騰する可能性もあります。
このように、リスクを理解した上で利用すれば、非常に面白い通貨なのでぜひ皆さんも利用を考えてみてくださいね。