ビットコインの価値が下がる時

ビットコインには管理者がいません。なので、当然ですが管理者の状態によって価値が変動することはありません。

では、どんな時に価値が変動するのかというと、ほしいと思う人が増えれば上がるし、いらないと思う人が増えれば価値が下がることになります。

現実の情勢よりも、人の気持ちによって価格が変動しやすいと言えるでしょう。

価値が人の気持ちに大きく影響されるということは、信用が非常に大切ということになります。

ビットコインに換えておけば安心だな、と思う人が多ければ価値は上がっていきます。逆に、不安を抱けば、簡単に価値は下がるんです。

もしセキュリティ問題等で不祥事が多発したら、確実に価値は下がることになりますね。

ビットコインに換えられる通貨の95%は人民元だと言われています。

2015年にチャイナショックがあり、それにより人民元の価値が下がることになりました。

それで中国人が人民元を、まだ規制のないビットコインに換えるということになったのです。

人民元の価値がもっと下がる前に他の通貨に換えてしまおうと思ったんですね。

これによりビットコインの価値は上がりました。

逆に、中国の経済が安定しはじめたら、95%ものビットコインが人民元に戻されることになります。そうなると、相対的にビットコインの価値は下がると考えられています。

1月5日にビットコインが大暴落した原因

現在は多くの人民元がビットコインに変わっています。

しかし、中国政府としては、人民元を使ってもらわないと価値が下がることになり困ってしまいますよね。

なので、政府は2016年1月に主要な取引所に調査に入ったのです。

そのニュースを聞いたビットコイン所有中国人は驚いて、規制されたら困ると急いで人民元に戻した、ということになります。

2016年1月4日まで高騰していた価値が、1月5日に暴落したのはこれが原因だと言われています。

規制されたり調査されたりすると価値が暴落する

これから実際に中国がビットコインに規制をかけたら、また暴落すると考えられます。

規制がないから換えていたのに、規制されたら他の通貨と一緒になってしまいますからね。

しかし、中国が実際に規制をかけるかは不明です。ビットコインにはプラスの経済効果も期待できるので、なんとも言えません。

しかし、今後もビットコインに換える中国人が多かったら、それを止めたい中国政府が調査を行う可能性は高くなります。

その調査のニュースが流れた場合は、また価値が暴落することになるかもしれません。

今後の広がりによって中国だけに左右されなくなるかも

2016年初頭の時点では、ビットコインはほとんど人民元から換えられていました。

しかし、現在ビットコインは全世界に広がりを見せています。

海外だけでなく、日本でも歓迎する流れもありますし、今後は人民元以外の通貨がビットコインに換えられると言えます。

その広がりかたによっては、中国だけで判断できなくなる未来もそう遠くはないかもしれません。

ビットコインは今後どんどん拡大していくと考えられていますが、それによって問題点が浮き彫りになってしまう危険性もあります。

有名なところでいくと、取引で必ず10分以上かかるところなど。

この時間の問題はこれからの拡大に歯止めをかけてしまうことになりかねません。

ATMなどでは、運営会社が一回建て替えてスピーディーな対応を可能にしています。このように、今後もシステム化次第で問題が解決してくかもしれません。

ビットコインの価値は現在非常にぐんぐん上がっていて一種のバブルだとも言われています。

実際にバブルだと言い切ることはできませんが、価値の変動が激しいのでそのように思う人がいるのでしょう。

バブルなのか、はじけることがあるのかはわかりません。

しかし、現在は上向きですし、中国経済の不調やAmazon参入などで、現在すぐにはじけ飛ぶ可能性はほぼありません。始めるなら今だとも言えるでしょう。

また、今後も世界的に拡大するであろうことを踏まえると、このまま安定する可能性も考えられます。

ビットコインの価値が下がる時を予期したい場合は、保有者が多い中国の経済状況を見ることが大切です。

もちろん、今後どんな国のどんな企業で、どのように拡大していくかも見ていく必要があるでしょう。

その視点や、お金の流れを勉強するためにも、少額からビットコインを始めてみるといいかもしれませんね。